2.14.2016

La fête des amoureux



Joyeuse Saint Valentin!

恋人たちのお祭りとも呼ばれるバレンタインデー、せっかくなので愛のある映画をと思い、『タイピスト!』を観ました。


『タイピスト!』、フェミニンな映像やファッション、ポップなストーリーばかりが注目されてしまいがちだけれど、当時のフランスにおける女性の社会進出について描いていることも、重要な部分だと思っています。50年代フランスが舞台なのに、アメリカ式のストーリー構成で、ジャズ風の音楽が随所に用いられているところには、フランス人のアメリカン・カルチャーに対する羨望を感じます!

デボラ・フランソワ演じるローズ・パンフィルの、オールドフレンチな髪型も好き。





劇中に登場する、”アメリカ人はビジネスを フランス人は愛を”という台詞、何度聴いても素敵に聴こえます。
伏線もない、駆け引きもない、まっすぐなアモールだけでできたようなお話だけれど、こういう単純なラブストーリーをもっと観たいなあ。




1.28.2016

Flesh without Blood


Grimes好きなひとってだいたいOblivionがいちばんすきって言うよね。わたしもそう。でも新曲はもっとすきだよ。年々ポップになっていく彼女だけれど、いわゆるメインストリームのポピュラー音楽シーンとはわずかに一線を置いてほしいと願ってやまないインディー脳です。

1.23.2016

追悼 Pierre Boulez



5日のピエール・ブーレーズ訃報の知らせを受けてからというものの、彼とクリーヴランド管弦楽団の録音作品を貪るように聴いている。
デヴィッド・ボウイやEaglesのグレン・フライの逝去を半ば冷静に受け入れることができたのはブーレーズの追懐に余念がなかったからで、そもそもわたしが学部でフランス音楽、しかも19世紀以降の近現代音楽を専攻するきっかけになったのは彼の存在にほかならないのである。

IRCAMをきっかけに彼を知り、初めて聴いた作品はノタシオンという典型的な入り口であったが、彼を知りながら近代音楽史の系譜を辿り、20世紀のフランス音楽を知ることになる。そんな経験があるからこそ、ブーレーズの歩みがそのまま音楽史の一部になっているということにも、なんとなくうなずけるのだ。
極小セリー形式からの出発、物議を醸した「シェーンベルクは死んだ」評論、総音列技法など、現代音楽家として無視できない経歴を持つが、忘れてならないのはジョン・ケージが生み出した「偶然性の音楽」に対する反発である、とおもう。ブーレーズはケージと交流をもっており、ケージは幾度と彼にアメリカ訪問を促したこともあったが、これをきっかけにふたりの間に亀裂が走る。ブーレーズは、「管理された偶然性」を導入した。

「僕は偶然性は厳密にコントロールされなくてはならないと思う。一般的な表や、あるいは一連の表によって。書かれたものであろうとなかろうと、偶然性のオートマティズム(自動化)という現象を方向づけることは可能だ…。僕は『自動書記(オートマティック・ライティング)』と呼ばれるものにはちょっと懸念を持っている。というのは、それはたいていコントロールの欠如のことだからだ…」

クラシックって何から聴けばいいのという人に、迷いなくこのディスクを勧めることができる、そんな時代になってほしい。

ストラヴィンスキー:春の祭典/ペトルーシュカ
ブーレーズ(ピエール)
SMJ (2012-12-05)
売り上げランキング: 3,176


6がつく年は新しいシーンが始まる年とのことで、年明けから相次いで偉大な音楽家の訃報が相次いでいたり、人気グループの終焉が見え隠れしていたりして、心のなかではひそかにエキサイトしている。どんなに体調がすぐれなくても心身ともにつかれていても、もう音楽だけはもりもり聴いている、そんな状況でありたいともおもう。ひとまず2015年に見逃した映画と手つかずの新譜を片付けたので、心あらたに、2016年のシーンを始めたい。





1.16.2016

Lina Scheynius


Lina Scheyniusの写真をはじめてみたときの衝撃は、ミランダ・ジュライの小説に出会ったときによく似ていた気がします。






Linaはマルタン・マルジェラとかコム・デ・ギャルソンとかGAPとか、ファッション関連の写真でよく知られているけれど、わたしは彼女のセルフポートレイトや恋人と過ごした時間を写した作品が好きです。恵比寿のPOSTで開催されていた展覧会でLinaの作品を観るまで、なんとなくお洒落な写真を撮るひとなのかなというイメージだったのだけれど、限りなくパーソナルな彼女の作品がもつ本来の艶やかさを感じて、きゅっと胸をつかまれたような気分になったのを覚えています。

背景や衣装で世界観をつくりこんだ作品も素敵だし大好きだけど、こうした「普通の日常」を素敵にとらえることのできるアーティストに惹かれてしまうし、そういう作品をもっと見たいなあと思います。





1.14.2016

THANKS TINY !!!






TINYの主催者mariaさんが、blogで参加者の作品を紹介してくださりました!もちろんわたしの作品も。→→http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6280 イベント全体のレポートはこちらです。
ありがとうございます♡



わたしのzineはfancy好きな女の子はもちろん、音楽やカルチャー好きな女の子(男の子も!)にいっぱい読んでもらえたら嬉しいなあと思っています。

ほかの参加者さんも素敵な方ばかりなので、ぜひチェックしてみてください!
当日、予定以上にたくさんのアーティストさんの作品を買ってしまったのですが、わたしが特に気に入ったのはLilly of the Valleyさんの甘くて可愛いアクセサリー、Nanaちゃんのドリーミーなアイデアが満載のZineとアクセサリー、それからhanamiちゃんのセンス抜群のイラストと写真が詰まったフェミニンなZineです♡

zineの再販は2月頃になってしまいそうですが、新しいアクセサリーと一緒に販売できたらなって計画しています。
春にはまた新しいzineもつくりたいので、ガーリーなアイデアを貯めておこうと思います ;>




1.09.2016

The Perfect style of girly


LONDON GIRLY』眺めてたら、Koyabu Naoさんが「ガーリーとは自分を持った女の子のこと」という、素敵なガーリー論を紹介していました。
ただ可愛いだけじゃ、それはガーリーじゃないって思います。ガーリーと呼ばれる代表格であるソフィア・コッポラやHIROMIXだって、自分のオリジナルを突き通しているように、アリスがたった一人で不思議の国へ冒険に出かけてしまったように、誰かの意見じゃなく、自分の意志を持った芯の強い女の子がいちばん素敵です。ガーリーには「闘わない」ことも必要だって思います。ファイティングポーズをとる男の子を横目に、するりと脇道を抜けてしまえるのも女の子の特権だし、その姿こそがガーリーなんじゃないかな?



冬がとっても苦手なので、暖かくなったここ最近はすっかり春の気分です。
ヴィンテージのワンピースたくさん欲しいなあ。
The Honey Trees聴きながらおでかけしたいです。